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会長 髙橋 良一
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代表取締役 社長 正木 睦彦
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常務 髙橋 純平
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部長 樋口 雅隆
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工場長 万代 栄弥
創業70年を迎えて
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髙橋会長
今年2018年10月に当社は創業70周年を迎えます。
当社はミカド電機工業(株)の創業者 沢田万三氏が設立し、今までに6人の社長がバトンタッチしてここまでやって来ました。
70年という大変長い年月を続けてきたということは、基本的に我々の事業に対する世の中のニーズがずっと続いていることの証だと思います。
世の中は常に変遷していますが、金属原料に対するニーズは世界的に益々高まっていくと思います。
我々にはふたつのユーザー様がおります。
一方は様々な産業活動、あるいは日常生活で発生する廃棄物を処分したい企業、あるいは個人の方々。
もう一方は我々が再生原料として加工生産したものを金属原料として利用したいメーカーの方々。
我々にはどちら様も大切なお客様です。
お客様が我々に何を期待しているかを理解することが我々の将来を決めることになっていきます。
入社時のエピソード
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正木社長
私が入社した頃は、作業が機械化される前でしたから、今日に比べて人力での荷下ろし積み込みがとても多く、 11月の寒くなり始めの時期には2年続けてぎっくり腰になり、2回目の時は足を曲げたまま動けなくなってしまいました。
以来、段々とこの気配がわかってきて、腰が重くなってきた時は、注意しながら作業したものです。
丁度ナゲットプラントを導入して間もない頃で、雑線の選別や仕分けが大変だった思い出があります。
焼線をプレスする時には、マスクをしていても鼻の中を真っ黒にして作業をしたものです。
思い起こせばどれもがとても懐かしい思い出です。 -
万代工場長
私は入社して直ぐ、ナゲットプラントに電線を投入する担当となりました。
早く仕事を覚えようと奮闘し、毎日を必死で取組んでいましたが、この電線の投入加減に慣れるまでは、よくプラントを止めてしまい、先輩方によく叱られましたが、おかげで早く覚えることが出来たように思います。
当時はスクラップの回収業務依頼が入れば先輩(現社長)と県内外をトラックで飛び回り、その車中では金属の事、会社の事を教えてもらう機会に恵まれました。
私にとってもどれもが本当にいい思い出です。
リサイクル業界の変遷
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正木社長
他県への引き取りが多くなってきた頃は、いつもウキウキしながら旅行気分で行ったものです。
トラックへの積み込み手順を考えるのがまた楽しくて、きれいに積み終えた時は達成感がありました。
当時は携帯電話が無い時代で、いま思えば今ほどに移動の効率が良いものではなく、各地をもの凄く走り回っていましたが、それもまた本当に楽しかった。
リサイクル業界も時代の変化に歩調を合わせて変化し続け、需要は増し、益々必要とされるようになっていくと実感しています。 -
万代工場長
私が、この仕事についた当時はスクラップ=ゴミみたいなイメージがあり、スクラップが、資源としての意識は低かったと思います。
又、バブルの崩壊で、スクラップの価格が低迷した事もリサイクルへの関心に影響したと思います。
その後、各自治体の家庭ゴミ分別回収が広まり、ペットボトルなど、金属以外の物も、対象として、取り扱われ、社会的にリサイクルする事が大切な事と認識して貰える様になりこの業界のイメージが、良くなっていったと感じました。
お客様への感謝の気持ち
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髙橋会長
70年続いてきた事業ですが、昔とはかなり形態が変わって来たように思います。
特にここ20年間は中国との関係により、業界に大きな変化がありました。それは中国が世界から莫大な量の解体困難なスクラップを引き受けてくれたことです。
それにより複合素材のスクラップでも買取が可能で産業廃棄物の減量化に大きく寄与しました。
しかし、来年から中国は複合素材のスクラップ輸入を禁止することになりました。
これにより複合素材の国内での処理が求められ、多くの物が費用のかかる産業廃棄物化することになります。
我々はこれを研究し、できるだけ産業廃棄物となるものを減らし、有価買取できるものを増やすことがお客様に対する一番の感謝になると考えています。 -
樋口部長
多くのお客様のおかげで今日のミカド金属があるのだと思います。
持ち込み時の待ち時間や引き取り時の日程調整など、お客様にはご迷惑をお掛けする事もあるかと思いますが、営業部としてお客様への感謝の気持ちを忘れず、少しでも要望にお応え出来ますよう日々努めてまいります。
これからもお客様へのサービス向上に取り組んでまいりますので引き続きご指導よろしくお願いいたします。
社員と社員のご家族へ
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髙橋常務
当社の仕事の性質上事故やケガも起こり得ます。
働いている社員の皆さんとご家族様が安心できる職場作りのため、常に作業環境を改善していくことが運営側の重要な仕事の一つだと思います。
現場スタッフにヒアリングし、直接様々な意見を聞くことがあります。
中には解決に時間が要る内容もありますが、現場からの意見をうまく取り入れて、地に足を付けた経営をしていけるのではないでしょうか。
また、社員一人ひとりの成長につながるような仕掛けも増やしていきたいと思います。
私自身、自分の成長を感じている時は楽しく、それらが止まると退屈に感じてしまいます。私生活の充実を含め、仕事を通じて成長を実感できるということは素晴らしいことだと思います。
新人からベテラン社員まで、活き活きしている職場を目指していきたいと思います。 -
正木社長
現在も将来も安心して働ける職場を目指しています。
ミカド金属に入社してから、結婚し、子供もでき、家も購入した社員もいます。
家族の顔も思い浮かべながら業務に取り組んで貰いたいし、私もそうしています。
これからのミカド金属
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髙橋常務
昔に比べて一般の方のリサイクルに対する認識が変わり、社会的にもリサイクルの必要性が増してきたと感じます。
しかし年々、国内外の法律も厳しくなっていき、我々を取り巻く環境も目まぐるしく変わってきているのも事実です。
その中で当社は、お客様のニーズに応える努力をし、コンプライアンスに則った健全なリサイクルを目指し、それを継続していくことが我々が目指すべき姿なのではないかと考えています。
先代から培ってきたリサイクルの技術に更に磨きをかけて、誠実な気持ちを忘れず、お客様からミカドに頼んでよかった。働いている皆さんからはミカドで働いてよかったと思われる会社を目指していきます。
リサイクルを通じ、社会のお役に立ち、限られた資源を後世に残すこと、これからも変わらない私たちの使命です。 -
正木社長
ここ数年の世の中は、日本も世界も、めまぐるしい速さで変わって来ています。
方法はいろいろありますが、目指すところはぶれずに皆で突き進んでいきたいと思います。
ハラハラどきどきより、ウキウキわくわくでいきたいです。